この記事では、BAとEPステンレス鋼管について主に紹介します。BA(光輝焼鈍)とEP(電解研磨)は、ステンレス鋼管の2つの主要な表面処理方法であり、その主な違いは、処理プロセス、表面仕上げ、耐食性、および適用シナリオにあります。
1. プロセスと原理の違い
BA(光輝焼鈍):アルゴン雰囲気保護下での高温焼鈍により、ステンレス鋼管の表面に光沢のある効果が形成され、表面はマット仕上げになります。
EP(電解研磨):陽極溶解により表面の微細な突起が除去され、鏡面仕上げが実現します。これにより、耐食性が大幅に向上し、粗さが軽減されます。
BA EP
2. 平滑性
BAグレードの表面粗さは通常≤0.45μmで、均一なマット仕上げを示します。EPグレードのRa値は≤0.15μmで、鏡面仕上げに近く、高純度要件に適しています。
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3. 耐食性
EPは、表面欠陥と酸化層を除去するため、BAよりも優れた耐食性を提供します。
4. 適用シナリオ
BAチューブ: 標準的な高純度ガス供給システムやバイオ医薬品機器など、中程度の純度要件の用途に適しています。
EPチューブ: 半導体産業、超高純度媒体供給(電子グレード化学薬品など)、滅菌医療機器など、極度の清浄度環境で使用されます。
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